Ocean’s Love サーフィンスクール代表
アンジェラ・磨紀・バーノン(プロサーファー)
私の兄は障がいを持っていて、以前から『自分に何かできる事はないかな?』と思っていました。そんな時、ハワイで自閉症の子ども達のサーフィンスクールに出会い、ボランテイアとして参加しました。
海に来て波に乗るまでは私の目さえも見られずに、ずっと下を向いていた子どもたち。沖に出て波に乗り岸に帰ってくると・・・蔓延の笑顔!
『もう1回、もう1回!』と沖を指差す子ども達の姿を見て、サーフィンや海がこれほどまでに人の心を動かす力がある事に感動しました。その時『私が1人の人間として、プロサーファーとしてするべきことはこれだ!』と思ったのです。アメリカに比べ、日本の方が障がいを持っている人にクローズマインドだからこそ、この活動を日本でする意味があると感じたのです。
私も1人のサーファーとして毎日海に入っていて、海に癒され、海から沢山の愛をもらい、海から自然の大切さや感謝の気持ちなど多くの事を学んでいるので『これを少しでも多くの人達とシェアする事ができたら、なんて素晴らしいんだろう!』と思い、Ocean’s Loveサーフィンスクールを開催しています。
このOcean‘s Loveサーフィンスクールは私の活動の中で特別な存在。なかなか海に来ることのできない子どもたちや、サーフィンというスポーツさえ知らない子どもたち。日本では初の試みで、最初は不安でいっぱいでしたが、今では多くの方々のご支援により、今年で14年目を迎えることができました。
今では、毎年多くの子どもたちの笑顔から元気をもらい、子どもたちから沢山の事を学ばさせてもらっています。
私の目標は『全国でOcean’s Loveを開催する事!』1人でも多くの子ども達に海の素晴らしさや、サーフィンの楽しさを知ってもらい、海のパワーで笑顔になってもらえるように、この活動を通して障がいを持っている方への理解を1人でも多くの方に深めて頂き、障がいを持っている方々も住みやすい社会になってもらえたらと願っています。