Ocean‘s Loveでは障がいを持つ子どもたちにサーフィンを通して『海の素晴らしさ・海の愛・海からのエネルギー』を感じながら1日を楽しんでもらい、そのご家族にも、サーフィンをしている子どもたちの姿を見て『子どもたちの無限の可能性を見い出して頂きたい』と考えています。
Ocean’s Loveの活動には2つの願いがあります。
- サーフィンスクールを通して、子どもたちが社会とコミュニケーションを図り、自然と触れ合いながら感情あふれる健やかな成人になって欲しい。
- 全国各地の地域の方々と共にサーフィンスクールを行うことで、障がいを持つ人達やご家族への理解を深め、差別のない住みやすい地域社会になって欲しい。
海というフィールドが人の心をオープンにし、笑顔がたえない時間を作り出してくれる・・・ そんな素敵な時間や場所を全国各地に広げていく活動を目指しております。
≪Ocean’s Loveイベント開催にあたって≫
Ocean’s Loveでは、年間を通じ自然の中でスクール等を開催しております。
しかしながら、参加者の皆様の安全を第一に考え、天候などの状況によりイベントを中止させていただく場合がございます。皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
参加するみんなに『ALOHA』の心を感じて欲しい。
Ocean’s Loveサーフィンスクールの活動には
そんな想いが込められています。
サーフィン発祥の地ハワイ。皆様の中でも1度は行ったことがあるという方も多いのではないかと思います。 ハワイへ行ったことがないという方でもハワイと言えば・・・海があり、山があり、ハワイアンの笑顔や優しさを想像できるのではないかと思います。そんなハワイで挨拶を交わす時『ALOHA~(アロハ~)』と言いますよね?
ALOHAの意味は・・・
となっています。
1つ1つのスペルの意味を読んでもらえばOcean’s Loveの活動を理解していただけるのではないかと思います。
私たちはハワイに行きたいと思えば行くこともでき、想像をすることもできますが、Ocean’s Loveサーフィンスクールに参加してくれる子どもたちやそのご家族にとっては、とても難しいことなのです。
そこでOcean’s Loveとして参加してくれた子どもたちやご家族にハワイを感じ、ALOHA(アロハ)の心を知って頂きたいと考えています。そんな思いからOcean’s Loveサーフィンスクールではハワイを意識している所がいくつかあるのでご紹介させて頂きたいと思います。
なぜOcean’s Loveサーフィンスクールの《おひるごはん(昼食)》はロコモコなのか?ロコモコ(locomoco・Loco Moco)はハワイを代表するメニューの1つです。白いご飯の上にハンバーグ・目玉焼きを乗せ、グレビーソースをかけたものでハワイでは定番の丼ぶりです。Ocean’s Loveサーフィンスクールを始めた当初、私たちの知的障がい児への理解もまだまだ乏しく、《おひるごはん(昼食)》の時に『おはしを使えるのだろうか?使えないスクール生がいるのではないか?』と考えました。『ロコモコであればスプーンで食べられる!お箸を使うことのできないスクール生でも大丈夫だ!』と考え《おひるごはん(昼食)》はロコモコとなりました。
何年か活動を続けていく中で、ある日ご家族の方から『Ocean’s Loveサーフィンスクールの時にしかロコモコを食べることができないから、この時がとても幸せです。』『重度の知的障がいを持っているとお洒落なレストランに行くことがなかなか難しく、ハワイアンレストランとなると、ご迷惑になるのではと・・・行きたくてもなかなか行くことができないのです。』のお声を頂戴しました。
1年に1度、数年に1度ご参加して頂くご家族から『Ocean’s Loveサーフィンスクールに参加した楽しみの1つがロコモコです。』とのお声を頂く様になって以来、Ocean’s Loveサーフィンスクールの《おひるごはん(昼食)》はロコモコとなりました。地方に行くとロコモコのご用意が難しい事があるのも現状ですが、ロコモコに近いものとしてハンバーグ弁当を選んでおります。
ハワイのビーチサイドではよくBBQ(バーベキュー)をする姿を目にします。最近では『日本でも夏は海でBBQ!』と多くの方々の姿を見かけることと思います。お肉・野菜をジュージューと焼き、こんがりと焼けたら食べるBBQ。きっとこのページをご覧になっている多くの方々が体験したこともあり、想像もつくことと思います。
なぜOcean’s LoveサーフィンスクールでBBQをするのか?
初めて参加してくれたスクール生たちは【すみれ園】という施設の子どもたちでした。【すみれ園】の子どもたちは、親元を離れ生活をしているため、海へ行くことが生まれて初めてという子が大変多く、サーフィンをするなんてことは当時、考えられない事でした。Ocean’s Loveサーフィンスクール開催にあたり【すみれ園】に参加のお願いをしにお伺いした際、園長先生から『なかなか経験できることではないから経験させてあげたい』とおっしゃって頂きました。この言葉はOcean’s Loveサーフィンスクールを開催することができ現在のOcean’s Loveの活動に至るきっかけともなりました。
『サーフィン以外でも他に体験してもらえることはないだろうか?』と考えた時、BBQが思い浮かびました。食材を焼くという事、焼いた物を食べるという事、そういったBBQの一連の作業を見て、食べて、BBQを経験して欲しいと思い始まったものです。Ocean’s LoveサーフィンスクールでのBBQはフランクフルトとトウモロコシだけを焼くシンプルなものになっていますが、スクール生たちにBBQというものがどういうものなのかを知ってもらうためにあるOcean’s LoveサーフィンスクールオリジナルのBBQです。
何もないフォトフレームにスクール生に貝殻などでデコレーションをしてもらいます。海=貝殻・・・Ocean’s Loveサーフィンスクールに参加したこと、海でサーフィンしたこと、海で遊んだという事を忘れないで欲しいという願いから始まりました。最初はアンジェラ”磨紀”バーノンがハワイから持ち帰って来た貝殻を使用しておりました。
最近ではスクールの回数も増え、参加して頂けるスクール生の数も増えました。ハワイからの貝殻だけでは足りなくなってしまい、最近では地方のボランティアさんから送って頂いたもの、地方でスクールに行った際にスタッフが拾ってきたもの、各地から送って頂く貝殻も使用しております。茅ヶ崎で開催されるスクールでフォトフレームに飾る貝殻もハワイ・京丹後・奄美大島・伊良湖など各地のものです。いろいろな場所で沢山の方々の思いが海でつながっている、それがOcean’s Loveだと思っていただけたら嬉しく思います。
レイはハワイでは祝福の時に使う物になっています。
Ocean’s Loveでは本当は『ようこそOcean’s Loveサーフィンスクールへ』の気持ちとして最初にスクール生の首にかけようと思っておりましたが、Ocean’s Loveサーフィンスクールで新しくチャレンジしたことへの『今日1日頑張ったね!!参加してくれてありがとう!』という気持ちを込めて、最後に参加してくれたスクール生たち全員、1人1人の首にかけています。
時には、かけてもらったレイをお母さんや妹にかけてあげるスクール生もいます。スクール生たちの家族への感謝の気持ちなのでしょうね。見ていてとても温かい気持ちになる瞬間です。
スクールが終わった後、参加してくれたスクール生たちとボランティアさんへクッキーをOcean‘s Loveからプレゼントさせて頂いています。参加してくれたスクール生達も社会に出て働く年齢となります。自立した社会人として地域で生活し、暮らしていくための第1歩と、環境作りを支援したいと考え、微力ですが障がいを持つ方々が作っているお菓子をOcean’s Loveでも購入させて頂いております。無添加で食材にこだわったものを作っていることが素晴らしいなといつも感じています。